お笑い芸人でありながら多彩な芸をもつ「キングコング西野亮廣」さん。
絵本作家としても才能がすばらしく、絵本「えんとつ町のプペル」が大ヒットして、平成29年10月13日現在で国内発行部数が32万部に到達(国外あわせたら33万部)。
この数字は本の業界でもすごいし、5千万部・1万部で大ヒットといわれる絵本業界にとっては考えられないスーパー大ヒットだ。
「俺も絵本ほしいな~」なんてネットサーフィンしていたら、西野氏はこれまでに(「えんとつ町のプペル」を入れて)絵本を4冊も出版したことがわかった。
これあんまり世間に知られていないのでは?と思ったので、「キングコング西野亮廣」氏、いや「にしのあきひろ」氏の絵本をまとめてみた。
にしのあきひろ氏が出版した絵本
全4作品を簡単な解説付きで紹介していく。ではさっそく。
1作目 Dr.インクの星空キネマ
これは今(2017年)から8年も前のことだ。出版日2009年1月1日。
本の内容だがAmazon商品ページから拝借
どうして星は流れるの?どうして人は夢を見るの?丘の天文台にひとりで暮らすおじいさん、時代遅れのハシゴ屋さん、村人から恐れられているバケモノ、世界中のみんなのために“夢の脚本”を書き続ける人―。それぞれの思いで毎日星空を見上げる孤独な人たちが、小さな幸せを見つける感動のファンタジー。星空を見ることを忘れてしまったあなたへ―。大人が泣く。子供が微笑む。優しさが心に沁みる物語。
「えんとつ町のプペル」に少し似ているような気がするが、もしかして前身とかかね?
第一作目にして、彼の独特な世界観が存分に発揮された絵本になっている。
いくつものストーリが織り成す展開、最後の答え合わせは見ものだ。最後まで読んで、「あーそういう風に繋がるのか!」と納得がいく。
144ページとかなり絵本としてはかなり長編だが、普通におすすめ。
2作目 ジップ&キャンディ―ロボットたちのクリスマス
2作目の「ジップ&キャンディ―ロボットたちのクリスマス」は今(2017年)から7年前、前作から1年10ヶ月後の2010年11月1日が出版日。
Amazon商品ページの本の内容は以下。
新型ロボットの男の子・ジップと、旧型ロボットの女の子・キャンディ。ジップはキャンディに恋をした。ジップの翼で街じゅうをデートしたふたりは、クリスマスの日に、モミの木の下で会うことを約束する。ところが、ある日、キャンディのメモリー機能に異変が起きた!これ以上思い出を重ねると、キャンディは壊れてしまう。愛する彼女を守るため、ジップができる唯一のことは、キャンディをあきらめること。ジップのひとりぼっちのクリマスに、サンタクロースは微笑えでくれるのか―?恋するすべての人へ贈る、感動のクリスマス・ストーリー。
むちゃくちゃ面白そうじゃんか・・・。
前作からページ数は70ページに減ったが、純粋にほっこりするストーリーの絵本。
繊細で綺麗で優しいタッチの絵で、毎度感動する。やはり才能がすばらしい。
アマゾンでの評価もこれほどない高評価で「感動して涙が出た」という人が居るほど。
クリスマスの話なので、クリスマスプレゼントにももって来いの絵本だ。きっと子供も喜ぶはず。
グッと来るとはこの事をいう。
3作目 オルゴールワールド
前作から2年がたって出版された第3作目「オルゴールワールド」。出版日2012年11月9日。
アマゾン商品ページより以下。
僕が恋した少女は、「好き」という言葉がない国で育った。
けれど、少女は、聞いたこともない美しい音楽を知っていた――。
(あらすじ)空中帝国に住むカンパネラ少年は、はるか下の地上にある深い森に、少女を見つける。 彼女に恋をしたカンパネラは、一度だけ、森で彼女と過ごすことが許されたが、所詮、かなわぬ恋。それでも、二人はつながっていたかった。 カンパネラは、それから50年かけて、大きなラッパを作り続けた。50年かけてようやく完成したそのラッパで、カンパネラはいったい何をしようというのか――? たった一度会っただけの女の子とのハッピーな奇跡のために、50年かけて魔法を作りつづけた、お爺さんのおはなし。
タモリの発案を、キングコング西野が物語に仕立て、さらに黒いペン1本で絵本にした。各界から評価の高い、にしのあきひろの絵本の最高傑作!
とにかくむちゃくちゃ良い。タモさんが原案者だったと知らなかったが、内容が深い。それが子供に理解できるかはわからないが、それぞれ捉え方や感じ方が違ってもいいと思う。
西野氏の絵本のストーリは少年と少女が出てくるパターンが多いが、別にそれは何の問題でもない。
全体的にまとまっていて、ストーリーも凄いけど、やっぱ一番は「絵」だと思う。ほんと、気付いたら引き込まれていて、見とれてしまう。スゴイ。
最後に
正直なところ西野氏に対して最初は良い印象がなかったが、彼のことを知れば知るほどどんどん好きになっていった。
なによりも才能がすばらしい。そしてその才能を生かす行動力が人並みはずれている。
次に何をするかワクワクするし、彼が興味を持ったものについて俺も知りたくなる。
てな感じで、今回は西野氏の絵本を調べてみたのだが、やはり才能溢れるすばらしい絵本を書いていたので、「えんとつ町のプペル」と合わせてどうだろうか。
今日はそんな感じ。
そいじゃ!
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