俺は向上心があればいくらでも成長する、と考えている。高みを目指す意識を常に持っていたい。
やりたい事リストの中に、「いつかは好きなことを極めて、起業して自分の想いのままに会社運営したい」というものがある。
その時のために会社というものを知っておくべきだと思い、会社に関する本を2冊ほど読んだので紹介する。
「オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた」と「図解 会社の数字 基本と常識」だ。
どんな本か
「オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた」
会社を作ろう!って思ってから会社を実際に立ち上げるまでの間のことが書いてある。
会社設立までの流れや、起業に必要なもの、又実際にどのような書類を提出またどこに提出すればよいのかがかかれている。
タイトルは設立と運営のしかたとあるが、主に設立についてである。
「図解 会社の数字 基本と常識」
こちらは会社設立についてはほとんど書いていない。
現在会社を経営している人が対象であり、会社の数字(営業利益・売上・経費や損益など。)をもとに会社の経営状況や、何を行っているのかを分析することができる。
実際に会社を経営している人はこのくらいの知識がないとやっていけないかも?と少し不安になった。(多分ここまで知らなくてもやっていける。)
良かった点、悪かった点
「オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた」
良かった点
- カラーで見やすい。カラーだとマーカーが引いてあって大事なところが分かりやすいし、図がわかりやすい。
- 必要書類が具体的に書いてあってわかりやすい。実際に提出しなければいけない書類がかかれているので、提出漏れを防げそう。
- この本を読むだけで会社設立できそう。実際に俺が起業するときは、この本を一から順番にたどっていけばいい。それくらい”親切”に書かれている。(会社”新設”だけに・・・w)
悪かった点
- あまり悪い点は無いのだが、一つだけ。見出しごとに「ここがポイント!」ってのがあるんだけど、結局本文と同じこと書いてあるので、読み進めるのに時間がかかるのでなくていいと思った。
- 文字が細々しているところがあって見づらい場合があった。特に下の注意書き。
「図解 会社の数字 基本と常識」
良かった点
- イラストが見やすい。物事の関係性やポイントがうまく書かれていて、文章を読まなくてもイラスト見れば大体わかるんじゃないのってくらい見やすい。
- おそらく文章も初心者向けって感じで読みやすい。最後まで楽しく読めた。
悪かった点
- 別に悪いわけではないが、書き方が幼稚な部分があるので、人によってはそんなのわかっているわい!となるかもしれん。当たり前のことが書いてある。
ただ、何も知らん俺にとっては助かった。 - 5つの利益(売上総利益、営業利益、経常利益、・・・)がなかなか頭に入って来づらかったので、もっと具体的に書いてくれたらいいなと思った。例えばストーリーに合わせて、当てはめていくとかね。(それぞれの項目が何に当たるかは丁寧に書いてあるからそれをストーリに乗せるという意味。)
5つの利益については、経営するうえで絶対に必要な知識。てか経営してれば嫌でも覚える。
ポイント
会社について備忘録代わりにまとめておく。
設立まで
- 流れは「基本事項を決定→出資金・社名・事業目的・本拠地などの決定→定款の作成・認証→登記申請→役所への届出」という感じ。
- 資本金は1円~だが、高すぎたら税金を多く払う羽目になるかもしれないから注意。
- 電子定款にすれば収入印紙代の4万円が浮く。
- 設立費用は自分で設立する場合と専門家に依頼する場合で比べても大して変わらんから、依頼も頭に入れておこう。(ちなみに相場は25万円程)
- 税理士を選ぶときは、1.守備範囲、視野 2.人格 3.実績、規模 4.価格 5.人脈、売上貢献 の5つのポイントをチェック。
運営について
- 損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書は代表的な決算書の中の3つである。
- 2月と8月は売上が上がらない、という季節変動というものがある。
- 減価償却とは減価償却資産を手に入れるための費用を、その資産を使う期間に分割して計上する方法。減価償却には定額法と定率法がある。
- 機器購入とリースの違いは事前に購入資金を用意する必要があるかどうか。リースだと購入資金がなくても機器を買い揃えることができる。
- 貸借対照表で会社の財産や借金が分かる。資産の部、負債の部、純資産の部の3つのグループに分かれている。資産の部は会社が持っている財産のリスト、負債の部は会社がしている借金のリスト、純資産の部は自力で貯めてきた資金と、会社設立のときに準備した資金のリスト。
- キャッシュフロー計算書の作成は上場してる企業以外は義務付けられていないけど、最近は分析のため作られることが多くなった。
- キャッシュフロー計算書の、営業活動によるキャッシュフローは会社の本業の営業活動によって1年間に生み出した資金の収支を表していて、投資活動によるキャッシュフローは土地や建物などの売買や、株式投資などで増減した資金の内訳を表し、財務活動にキャッシュフローは、銀行からの借入や返済、新しい株式を発行して得られた収入や配当金の支払いなどで増減した資金の内訳を表している。
- キャッシュフロー計算書は後半の3項目からみて最後に前半3項目を見る方が分かりやすい。
最後に
俺は会社を作る予定が決まっているわけでもないので、なかなか読み進まない時もあったが、そんな俺でも最後まで読むことができた2冊であった。
実際に会社を設立・経営してみないとわからない部分はあるのだろうが、なんとなくの全体像はつかむことができた。
起業する予定がある人は是非とも読んで知識をつけておくことをお勧めする。
では。
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